映画「マトリックス リザレクション」(The MATRIX Resurrection)公開! マトリックスを復習してみる。
いよいよ2021年12月17日に映画「マトリックス リザレクション」が上映開始になりました。
数か月前から、凄く楽しみにしていました。
思い起こせば映画「マトリックス」(THE MATRIX)が公開されたのは1999年。
私はその映像の斬新さとカッコよさにしびれたのを覚えています。
「マトリックス」シリーズって凄い映画だったし画期的な一つの映像革命でした!
それにしてもすでに22年、「マトリックス リローデット」(マトリックス2)、「マトリックス レボリューション」(マトリックス3)が2003年なので、そこからしても18年ですか?
なんという時の流れでしょう。ううっ! (´;ω;`)ウッ…
さてと、
気を取り直して。。。。話を戻すと
このシリーズが嫌いだとか面白くないとかいう人が信じらんねぇくらいに思うのですが人それぞれなんですから仕方がないですね。
会社で昼休憩に話していたら同僚でそんな方もいました。
話が小難しいということです。もっと単純な映画が好きなそうです。
確かに「マトリックス」は少し難解なところがあるかも知れません。
既に「マトリックス リザレクションズ」を観に行った訳ですが、マトリックスの原点に戻るということで過去の「マトリックス」に関わるシーンが多く出てきました。
正直復習をしておいた方が話はすんなり入ってくるので「マトリックス」から「マトリックス リローデット」「マトリックス レボリューション」までを復習していきたいと思います。
映画「マトリックス」シリーズとは
映画「マトリックス」を知らない方はいないと思いますが、年齢によっては生まれる前の映画⁉かも知れません!
かなり昔の映画なので、今更ネタバレは止めてくれ~という声もないでしょうから
超簡単に世界観を見直していきたいと思います。
マトリックスの世界観
世界(地球)は機械が支配しており、人類は仮想現実の中で閉じ込められており、機械たちの生体電池として生かされていました。
どうしてか?シンギュラリティが起こったからです。
シンギュラリティとは技術的特異点のことでAIの知能が人間の知能を超える時点のことをいいます。2045年頃に起きるのではないかという説もあります(2045年問題)
ともかく、人間とAIが戦争を起こし結果、人類はかなりの劣勢に立たされました。
窮地に陥った人類は核兵器を用いました。地球を太陽の光の当たらない世界にしてしまったのです。
機械のエネルギー供給が太陽光によるものだったのでエネルギー源を断つのが目的でした。
(でもね。太陽の光がなくなったら人類の食糧の供給も絶たれ人類もほぼ絶滅するでしょう。いくら窮地に陥ってもそんなことするかなぁ。するかもなぁ、馬鹿すぎるぜ人類! なんて当時の私は思ったりしたものです)
この辺りは「マトリックス」でも話されていますが、「アニマトリックス」ではより詳細に描かれています。
ともかく、人間は眠ったまま体中に電極をつながれてただ生かされているだけ。しかし、そんな状態では人間は長く生きることができないことが分かった。人間には精神活動が伴うからです。
なので機械は試行錯誤の末、仮想現実の世界で人間を生かせることにした訳です。
しかし、ごく偶に「なんかおかしんじゃね」と現実に気づく人がいて逃げ出す訳です。そんな人が助けられたりしてザイオンという人間だけの都市に密かに住んでます。生き残った人類はなんとか世界を取り戻そうとしています。
救世主ネオ
確かに難解なところもあるマトリックスですが、この世界をVRMMOゲームの世界だと考えれば理解はしやすいです。(アニメが好きな方はソードアートオンラインの世界とかなり共通することが分かります)
マトリックスというゲーム世界の中にアクセスするキャラクター。それがモーフィアスだったり、トリニティだったりします。彼らはモブキャラ(警察など)に比べはるかに高いパラメーターを持っています。だからモブを倒すのは朝飯前です。勝負になりません。
同時に彼らはマトリックス社会において、外部から入ってきて秩序を乱す存在なので排除しなければならない存在です。
その排除する役割を持っているのが、エージェントスミスです。
マトリックスの世界で死ぬと現実世界の人間も死にます。侵入してきた人間は物理的に手を出しにくい存在なので精神を殺すことで現実でも排除するのです。
因みに現実世界で物理的に排除する役割をもっているのがセンチネル(イカみたいな機械兵器)です。
エージェントスミスはこのマトリックス世界において、モブへ入れ替われる権限とMAXパラメーターを備えた存在です。そんな存在が相手ではいくら高パラメーターを持ったモーフィアスやトリニティでも太刀打ちできません。
だからエージェントにあったら逃げるしかありませんでした。
そんな中、モーフィアスは人間社会を救う、機械と人間の戦いを終わらせる存在、救世主を強く信じていました。
多分、救世主の存在は預言者オラクルが広げたのだと考えられます。
ネオがその救世主なのか否か? それがマトリックスの中盤までのテーマと言えるでしょう。
果してネオは救世主だったのでしょう。徐々に片鱗が見えてきます。
救世主が覚醒するともはや銃弾を避ける必要さえありません。
何故か? それはマトリックスコードに直接干渉することができる存在になるからです。
エージェントスミスや覚醒する前のネオはそのMAXパラメーターで銃弾さえ避ける速度を持っていました。
しかし覚醒したネオにとってはマトリックスコードに直接アクセスし、マトリックス世界の法則に直接干渉し銃弾の速度を0にすることができます。要するにチートです。
そうなると、マトリックス世界の法則に捕らわれているスミスには太刀打ちできない存在になります。
ネオは外部から入っている存在なので管理者権限が及びません。唯一の対抗手段がエージェントです。
しかし、そのエージェントでさえ超える存在になってしまいました。直接コードに干渉できる存在になってしまったからです。ついにはマトリックス世界の物理法則を捻じ曲げて空を飛ぶことだってできちゃうのです。
ーーーここまでが最初の「マトリックス」のあらすじ?こんな感じですよね。
「バレットタイム」
マトリックスの監督である「ラリー&アンディ・ウォシャウスキー」監督(ウォシャウスキー兄弟)はマトリックスを撮影するに当たって様々な新しいVFX技術を取り入れたのですが、中でも最も画期的だったのは「タイムスライス」だと思います。
当時ウォシャウスキー兄弟は「タイムスライス」という呼び方をしていたと思うのですが、別名「ブレットタイム」や「マシンガン撮影」ともいいます。
(「マトリックス レザレクションズ」ではブレットタイムという言葉を用いられていました)
マトリックスを見たことがある方は衝撃的なので覚えていると思いますが、スミスやネオが撃ってきた銃弾を上半身だけウェービングで交わしたり、スミスとネオが空中で浮かんだ状態のままお互い銃弾を撃ち、それをよけていたあれです。
あの撮影は、空中にワイヤーで吊り下げた後、周囲に一眼レフカメラを何十台も取り囲むように並べ瞬時に撮影を行いそれをデジタル編集することで可能にしたものです。(20年前の映画雑誌で読んだ記憶が正しければ)
因みに記憶があっていれば一眼レフはキャノンのイオスシリーズ(少し自信がない。間違っていたら教えて下さい)⇒あっていました。キャノンEOS-A2を122台設置して撮影。
アナログ的な手法とデジタル手法が合わさった画期的な撮影方法でした。
当時の私はこのブレットタイムがかっこよくて感動したものでした。
「マトリックス リローテッド」の世界
マトリックス2の時点では、人類は絶滅の危機に陥っています。
人類が住む最後にして唯一の都市、ザイオンへ物理的に攻め入るべくセンチネル(イカみたいな機械兵器)を大量に送り込んできました。地下都市まで掘削機で掘り進んでおりあと72時間もすれば25万ものセンチネルがザイオンに攻め込んでくるのです。
それを防ぐべく、ネロとトリニティ、モーフィアス等はマトリックスに入り込みます。
しかし、マトリックスには最古のプログラムの一つ、吸血鬼の様な存在、邪悪な王メロビンジアンが待ち受けていました。メロビンジアン(ランベール・ウィルソン)は存在を脅かす敵を部下のザ・ツインズを使って排除します。(因みにメロビンジアンはフランス人という設定。名前の由来は、フランク王国の「メロビング朝」に由来します。)
メロビンジアンの妻、パーセフォニー(イタリアの至宝と呼ばれたモニカ・ベルッチ)も最古のプログラムの一つ。彼女はキスをすることで相手の考えを読み取る能力があります。(パーセフォニーはギリシャ神話の冥界の王、ハデスの妻ペルセポネの意)
メロビンジアンやパーセフォニーらはエグザイルプログラムのひとつです。
エグザイルプログラムとは、削除命令に従わないプログラムのことです。しばしばアプリやプログラムが更新するのと同じようにマトリックスは頻繁に更新しています。不要になったプログラムは削除されるのですが、何らかのきっかけで削除命令を聞かなくなったプログラムがエグザイルプログラムのようです。地下鉄でネロがあった親子で両親は削除命令に従って消去されることになりました。娘らしき少女だけ更新され預言者(プログラム)オラクルの元に預けられました。
ともかくパーセフォニーの協力というか気まぐれでネロたちはキーメーカー(ランダル・ダグ・キム)に会うことができました。
キーメーカーはエグザイルに対抗するために存在するプラグラムでどのドアにも入れる権限をもっているようです。
キーメーカーのダッシュを巡ってマトリックス内で、ザ・ツインズ(ニール&エイドリアン・レイメント)とモーフィアス、トリニティたちと高速道路で激戦を繰り広げます。
とまあ、キーメーカーの協力で預言者オラクルと会うことができます。
オラクルにヒントをもらったネオは、アーキテクトに会います。それを邪魔するのが、ネオと接触することでとんでもないエグザイルプログラムになったスミスでした。スミスは様々な特権を持ったまま増殖機能を持つことでマトリックス世界を脅かすまでになっていました。
アーキテクトはマトリックスの調整プログラムだと考えられます。彼の言葉によるとネオは6人目の救世主でした。
救世主は過去5人アーキテクトにたどり着いたことがあります。彼は、ネオに対して自分か人類かの究極の選択を課します。
過去の救世主は全て自分が吸収され人類を救うことを選択してきました。アーキテクトは救世主によって引き起こされた事象を吸収することでたくさんの事象を取り込みマトリックスの更新に役に立ててきたようです。
しかし、話によると結局過去5回、ザイオンは滅ぼされ人類は滅亡しています。そして27人の男女を選択しゼロから人類社会も作り直しているようです。
ネオはこれまでの救世主と異なる選択をしました。自分って言うかトリニティを選択したのでした。
ザイオンは壊滅寸前。そんなところで次回作につづく。
えっ! 当時もやもやしてこんなところで続くのかよって感じでした。
「マトリックス レボリューションズ」の世界
「マトリックス レボリューションズ」の話は単純です。ついにザイオンにセンチネルが攻め込んできます。
人類を守るためにネオは色々あって機械の本拠に突入します。そこでネロは機械の親玉的存在と交渉します。そして完全なバグ?(ウイルス?)と化したスミスと戦って排除するから人類を助けてくれと言うのです。
ネオの活躍で人類は助かるのでした。
何となく次回に続くことも示唆させる終わり方でした。
結局それから18年後に続きが上映されたのですが。
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