「アイの歌声を聴かせて」を見に行きました。広い世代で楽しめそうな映画です!

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「アイの歌声を聴かせて」が公開されました!現在上映中。

2021年10月29日公開です。
早速、映画館に鑑賞に行きました。
感想としては、とても楽しい作品でした。
広い世代で楽しめそうな感じです。
それに吉浦監督の良さが出ていたと思います。

吉浦監督は、アニメーション映画「イヴの時間」や「サカサマのパテナ」を手掛けた監督です。
また、広島県庄原市を舞台にしたTVアニメ「君のいる町」の総監督でもあります。
詳しくは吉浦監督作品を始め、ロボット工学3原則まで詳しく述べているこちらの記事をご覧下さい。

GAKUTEN的おすすめ度は ★4つ(★5つ中)です!

本当は、私はハードルがそれほど高くないので全ての映画に★5つをつけたいところですが。。。。
それだと全ての作品が★5になってしまうので。。。

この様な方におすすめの映画です

・アニメーション映画が好きな方
・吉浦監督作品に興味がある方
・学園群像劇が好きな方
・ミュージカル要素がある映画が好きな方
・少しSFっぽい要素があるのが好きな方
・ほのぼのとしたラブストーリーがあるのが好きな方

逆に上の様な要素があると苦手っていう方には向いていないかもです。

「アイの歌声を聴かせて」ってどんな映画?(ネタバレしない程度に説明)

10月29日に公開され、現在絶賛上映中のアニメーション映画。
「アイの声を聴かせて」とはどんな映画なのでしょうか?
舞台は景部市。この町には大企業・星間エレクトロニクスがあります。
主人公のサトミを始め、主だった登場人物の高校生の親は全員この企業に勤めている(以外に重要)ことからこの町は星間エレクトロニクスの企業城下町です。時代的には近未来。(すぐ近くかも)

ハイテク企業の城下町ですが、町には田んぼがあり結構のどかな風景です。
(たしかにアフターコロナの世界ではハイテク企業の本社が東京の中心にある必要はありません)
どうやら実験都市のようです。なので、AIがそこそこ発達しておりバスは自動運転。農作業はロボットが労働支援ロボットとして働いています。

町並みは佐渡島(えっなんで?佐渡)、学校は埼玉ソーラーパネルは鳥取砂丘にあるものをロケして反映しているとのことです。(鳥取砂丘には巨大なソーラーパネルがあるし、埼玉の高校は良く学校のモデルになるので分かるけど町並みが佐渡島ってのが分かりません。誰か分かりますか?)

看板などを見ると分かりますが、星間エレクトロニクスが中心にAIを普及させようとしているけど(恐怖感や抵抗感のある為)まだ十分受け入れられている訳ではありません。サトミの家は母親が星間のプロジェクト責任者なので抵抗なく取り入れていますが。
吉浦監督作品の「イヴの時間」の様にAIやロボット(アンドロイド)が一般的になり始めたけどまだ完全には受け入れられていない世界です。

物語の超あらすじ

主人公はサトミ(天野聡美)という高校生の少女。
彼女はある行動(理由がある)から「告げ口姫」(だったと思う)と呼ばれ、クラスメイトだけでなく高校のほぼ全員から仲間外れにされている”ぼっち”です。
ある日彼女の通う景部高校の同じクラスにシオンという美少女が転校してきます。
シオンはサトミを見つけると「サトミ! いま、幸せ?」と突然歌いだします。
完全にやばい人です。しかしこの場はゴッちゃん(後藤定行)が上手く変わった自己紹介だと収めました。

シオンはその天真爛漫な性格と抜群の運動神経で瞬く間に学校の人気者になります。
そして、たびたびクラスでひとりぼっちのサトミの前で歌いだし思いも寄らない方法で彼女の幸せを叶えようとします。
そしてそれはサトミの幸せってより、クラスメイトの幸せを叶え、ゴッちゃんやアヤ、サトミの幼馴染のトウマ、柔道部員のサンダーが仲間になっていきます。
彼らは振り回されながらもシオンに魅かれていきます。
しかし、シオンがサトミの為に取った行動により大騒動に巻き込まれます。

様々な伏線

彼女がサトミの前で歌うのは意味があります。彼女の行動の理由は話の各所で分かり易く散りばめられています。
こういった出来事があったからシオンはこういう行動をとるんだなぁとか、こんなことがあったからサトミはこうしたんだとか、トウマ(めちゃくちゃ天才だと思うけど)がとった行動の理由だったりが物語の前後で分かり易くつながっていて気分よく楽しめました。

ミュージカル的要素が楽しさをより引き出している

シオンは突然歌いだします。普通だと変な奴なんですが、彼女の天真爛漫さのおかげであまり違和感を感じさせません。
劇中歌は「ユー・ニード・ア・フレンド」、「Umbrella」、「Lead Your Partner」、「You’ve Got Friends」など。ミュージカル風。
また、サトミは子供の時に見た「ディズニー的な」アニメが好きで(通算1000回以上見ている模様)この物語のキーの一つになります。

吉浦監督らしいAIと人間が織りなすリアルな近未来の世界観

私はSF好きってのもあって、AIと人間の共存世界っていう世界観が好きなんです。
やっぱりブレードランナーの様な一方的に迫害をする世界ではなくて共存する世界が理想ですね。
この作品におけるシオンの天真爛漫さは心を浄化させる。彼女はAIってのもあって困った顔や泣き顔は見せません。
(それがこの作品のAIなのです)
突然歌いだしても笑って見ていられる。あくまでも彼女なりのサトミの幸せを叶えようとする。後半に向けて盛り上がりを見せて感動を誘う。

それに吉浦監督は、描く作品に一定のこだわりを持っていて(それが何かと正確に言いずらいが)監督なりの世界観をもっているんですよね。夢物語ではない、すぐ先の未来で実現しそうな近未来におけるロボットと人間の協働社会っていうのかな。
吉浦監督作品のいいところが存分に発揮されていたと思います。

キャスト(声優)はどう?

シオン役に土屋太鳳さん。
完全にはまり役でした。シオンの個性的な部分を非常にうまく表現されていました。

サトミ役は福原遥さん。サトミは一人ぼっちで、頑張り屋で、まじめなところもあって、それでとてもかわいい女の子です。良く表現されていました。とてもはまり役でした。

トウマ役は工藤阿須加さん。幼馴染のサトミへの思いをずっと抱いている純粋な少年で、はっきり言って天才。(成績はそんなに良くはないみたいだけど、AI分野にかけたら将来が相当楽しみ)
そんな彼を上手に演じられていました。

その他の、ゴッちゃん(興津和幸さん)、アヤ(小松未可子さん)、サンダー(日野聡さん)もぴったりはまっていました。

パンフレットおすすめ度 ★3つ(標準)

映画のパンフレットは何百冊か持っているのですが、考えてみれば分析をしたことはありません。
おいおい分析をしてみたいと思います。

「アイの歌声を聴かせて」パンフレットの内容

・ストーリー
・キャラクター紹介
・キャストインタビュー
 (土屋太鳳さん、福原遥さん、工藤阿須加さんが見開き)
・ミュージカル曲解説
・「劇中アニメ ムーンプリンセス
説明
・スタッフインタビュー
(吉浦監督、大河内一楼:脚本、紀伊カンナ:キャラクター原案、島村秀一:キャラデザ、総作画監督)
・作品解説
・世界観説明
・美術設定・ボード
・スタッフロール
・関連商品紹介

となります。
もちろん嬉しい内容ですが標準的なものかと。
価格設定は1000円(税込)

購入の参考になれば。

そんな訳でとても楽しい作品でした!

何となく分かっていただけましたでしょうか?
この記事で興味がわいた方にはおすすめのアニメーション映画です。
もしこの映画をご覧になったら感想でもいただけたら幸いです。(^^♪