「グッバイ、ドン・グリーズ!」は「宇宙より遠い場所(よりもい)」の二匹目のドジョウ狙い? それとも傑作アニメになるのか?

アニメーション映画MADHAUSE,いしづかあつこ,よりもい,グッバイ、ドン・グリーズ,吉松考博,宇宙より遠い場所

NEWYORK TIMESでも賞賛を受けた傑作アニメ「宇宙よりも遠い場所」
実際私も傑作アニメの一つだと思っています。
その製作チーム「MADHOUSE」(製作)×いしづかあつこ(脚本/監督)×吉松孝博(キャラデザ) が新たに製作したアニメーション映画が「グッバイ、ドン・グリーズ」
果して再び傑作作品になるのか?

「宇宙よりも遠い場所」(通称:よりもい)は傑作アニメでした!

「宇宙よりも遠い場所」は「そらよりもとおいばしょ」と読みます。
宇宙を”そら”と読むのは、おたくの方なら普通に読みますよね。
ほら機動戦士ガンダムの映画でも「めぐりあい宇宙」と書いて、”めぐりあいそら”と読みました。
この「宇宙よりも遠い場所」は2018年1月-3月に1クール放送されたアニメです。

宇宙より遠い場所

「宇宙よりも遠い場所」の超あらすじ

群馬県館林市在住の女子高校生 「玉木マリ」(あだ名はキマリ)が主人公。
彼女は高校生になってなんでもない毎日を過ごしている自分に気が付いてもやもやしていました。
そこに同じ高校の女子生徒が落とした封筒を拾います。

中にはなんと壱万円札100枚!

100万円を落とした生徒の名前は「小淵沢報瀬」(こぶちざわしらせ)
黒髪ロングのかなりの美人ですが「南極」とか呼ばれ変人扱いをされています。
入学以来、友達も作らず、学校が終わるとバイトをしてお金を貯めています。

目標は南極に行くこと

彼女には南極に行く強烈な動機があります。
彼女の母は元南極探検隊員。
南極基地でホワイトアウトの中、行方不明になってしまいました。(南極で行方不明=死亡)
この二人に加え、「三宅日向」(みやけひなた)女子高生アイドル「白石結月」(しらいしゆづき)の4人で南極を目指します。
最初の4話くらいまではこの4人が一緒に南極を目指してともだちになる過程が描かれます。

南極に行く過程もリアルな冒険!

南極に行くのは、かなり長い船旅をする必要があります。
南極観測船宗谷の時代は、ケープタウン経由
南極観測船しらせの時には、オーストラリアのフリーマントル経由で南極に行きます。
(フリーマントルまでは隊員は飛行機)
オーストラリアを出発して南極までの航海は途中、かなり厳しい海域を超えます。
その辺りはかなり取材しているようで、とてもリアルに描かれています。
南極観測船宗谷は、東京にある「船の科学館」で記念船として保存されています。
こちらに南極観測船宗谷の取材記事があるので是非ご覧ください。
休日には満艦飾で飾られています。

ついに南極に到着!感動の物語です!

これ以上言うのは野暮というもの。兎に角、すばらしいアニメです。
アニメが好きで未視聴の方はU-NEXTやd-アニメストア等で視聴できます。

こちらで「よりもいの聖地巡礼」記事がありますので是非ご覧ください。

「よりもい」の主な舞台は彼女たちの高校が群馬県館林市なので舘林市内が多いのですが
新宿2丁目あたり、南極観測船しらせの見学の舞台。呉市などが出てきます。
記事では、呉市の潜水艦が見えるあれいからすこじまの喫茶店「港町珈琲店」の紹介をしています。

舘林市も行ったことがあるのでいつか紹介することもあるかな。たしか写真をとったし。
舘林市内には今もごく一部のお店などに彼女たちの立看板があります。(2021年7月くらいにはあったぞ)


「宇宙より遠い場所」の公式HPへリンクを貼っておきます。

いしづかあつこ監督について

いしづかあつこ監督は現在、MADHOUSEの所属。だからMADHOUSE製作×いしづかあつこ(脚本/監督)というのは意外な組み合わせでもなんでもありません。
で、いしづかあつこさんの監督作品にどういったものがあるかというと

「さくら荘のペットな彼女」
原作はライトノベル。 著者 鴨志田一、イラスト溝口ケージ。原作は全て読んだくらい好きな話。
絵画に関して超天才的少女 椎名ましろ(しかし、致命的に生活力がない)と凡人で努力家、神田空太を中心に変人があつまるさくら荘を舞台にした物語
放送当時、お粥をサムゲタンに不要な改変をしたばかりにおたく連中に叩かれたなんてこともありましたが、全体的にとても良かった。とても好きな作品。

鴨志田一と溝口ケージさんのペアでは「青春ブタ野郎シリーズ」という傑作ライトノベルもあります。
フックをつける為の題名なのでしょうが、私は逆に損をしている気がします。
内容的には、(架空の)思春期におこる不思議な現象「思春期症候群」を題材にした青春物語。
簡単に言えないほど傑作。11巻目が2020年12月に出て以来、続きが止まっているのが気になる。
(物語の方向性を変えたあと、苦労しているのだろうか?)
こちらもTVアニメ化の後、映画化してかなりヒットしました。

「ノーゲーム・ノーライフ」

全てをゲームで決着する世界に転生された空と白の兄妹が主人公のファンタジー(ライトノベル原作)。
榎宮裕が著者かつ絵師を両方ともやっているという凄い作品。
物語も独特であれば、イラストも一目で氏の作品だと分かるオリジナリティでかつ綺麗秀麗な絵。
是非、見て欲しい作品。

「ハナヤマタ」

「まんがタイムきららフォワード」連載の漫画が原作。よさこいに青春を掲げる5人の女子中学生の物語。
「ハナヤマタ」って意味が分からないと思うでしょうが、5人の名前の頭文字のアナグラム。

「プリンス・オブ・ストライドオルタナティブ」

架空のスポーツ「ストライド」に魅せられた男子高校生とそれに憧れて上京した女子高生桜井奈々の青春模様を描く。
KADOKAWAでゲームやドラマCD、TVアニメと様々なメディア展開された。

「宇宙よりも遠い場所」

これまでかなり説明してきたので省略。

この様に観てみると、学生の青春を描いた作品ばかりですね。
「さくら荘のペットな彼女」、「ノーゲーム・ノーライフ」、「宇宙よりも遠い場所」の3作品は最低、是非見て欲しい。

「グッバイ、ドン・グリーズ!」はいしづかあつこ監督が「宇宙よりも遠い場所」制作時からほんのり構想があった作品とのことです。
すでに観てきたのですが、感想は別記事で。


完全に私事ですが、レイトショーを観に行って帰りに大変な目にあってしまいました…。
とほほです。